箱根駅伝といえば正月の風物詩として広く知られています。
しかし、沖縄ではなかなか駅伝競技についての関心は高くないという噂を耳にしました。
やり投げなど他の陸上競技は盛んでも、特に長距離については競技人口も多くないようです。
今回は、沖縄が駅伝不毛の地と呼ばれる理由について調べてみました。
沖縄が駅伝不毛の地と言われるのはなぜ?
2025年の箱根駅伝では、2人の沖縄出身ランナーが出場するとのことで話題になっています。
國學院大学2年生の上原琉翔と嘉数純平の2人です。
沖縄県出身のランナーがいるというニュースになるほど珍しいことなんですね。
本人たちも陸上をやっているというと珍しいと言われるぐらいだそうです。
取材では「自分たちが活躍することで沖縄の陸上をもっと盛り上げていきたい」ということを話しています。
では、なぜ駅伝が沖縄県で浸透していないのか原因を調べてみました。
気候が関係している?
まず、沖縄の気候が関係していると言われています。
沖縄はご存じの通り1年を通して暑い日が続きます。
真夏ともなると本州のほうが気温が高いこともありますが、冬の平均気温は17℃~18℃程度と大変高いです。
長距離競技のシーズンは11月~3月ですので、この時期のこの気温では長距離を走るにはあまり適していないのでしょう。
レースでも練習でも暑さで満足のいく実力が発揮できないかもしれません。
長距離ランナーの人口が少ない
沖縄県では長距離ランナーの人口が少ないと言われています。
まず、先ほどの気候により長距離を行うには環境が難しいため陸上を選択する人があまりいないのではないでしょうか。
2024年の沖縄県内の高校駅伝の大会について調べてみたところ、男子は10チーム、女子は9チーム出場しました。
これは他の県と比較してもかなり少ない数のように思えます。
やはり長距離ランナーが少ないことが原因ではないでしょうか。
とは言え、沖縄では離島を含めたくさんのマラソン大会が開催されています。
県外からの出場者が多いかもしれませんが、沖縄の景色を見ながら走るのはとても気持ちよさそうですね。
他のスポーツが人気
沖縄県では野球とバスケットボールの人気がとても高いです。
野球はプロ野球の春期キャンプを行っていることから、またバスケットボールは室内競技であることから人気が高いと言われています。
他にやりたい競技があるとすれば、陸上競技を選択する人が少ないのも仕方ないかもしれませんね。
認知度が低い
そもそもの認知度が低いことが影響しているという要因もあります。
沖縄県では箱根駅伝の中継が無いため、見る機会がなく駅伝が浸透していないようです。
現在はネットでのテレビ視聴がかなり増えていますが、テレビが主流だった昔からテレビで箱根駅伝を見ることがなかったのならば認知度が低くても仕方ないかもしれません。
沖縄では箱根駅伝の中継がないって本当?
沖縄は箱根駅伝がない pic.twitter.com/aA9xxPnnPS
— るびきゅー (@Rubykyu0613) October 28, 2024
沖縄県にはテレビの日テレ系列が放送されていません。
そのため、日テレで中継される箱根駅伝を地上波で見ることが出来ないんです!
沖縄県で放送しているテレビ局は以下の5局です。
- NHK総合
- Eテレ
- RBCテレビ(TBS系列)
- 琉球朝日放送(テレビ朝日系列)
- 沖縄テレビ(フジテレビ系列)
日テレは見られませんが、一部の番組は沖縄テレビで放送されます。
残念ながら箱根駅伝は放送されません。
沖縄県で箱根駅伝を見たい場合は、公式HPかTVerでリアルタイムで見ることができます。
BS日テレではリアルタイム中継はありませんが、往路と復路それぞれの夜にダイジェスト放送を見ることができます。
箱根駅伝を実際に見たらやりたいと思う人が増えるかもしれませんが、テレビでの放送がないと見る機会が無いため難しいかもしれませんね。
まとめ
今回は、沖縄が駅伝不毛の地と言われるのはなぜか、中継がないのは本当なにかについて調べてみました。
駅伝の文化がなかなか沖縄に根付かないのは、様々な要因があるみたいですね。
しかし、それでも國學院大学の2選手のように素晴らしい実力を持つ選手も生まれます。
今後も沖縄から新たにスター選手が出てくることを期待したいですね。
ご覧いただきありがとうございました!